2020/06/05 (更新日:2022/12/27)

股関節の構造と痛みの原因

股関節痛

股関節の構造

股関節と言われる部分は上図の赤丸の部分になります。
大腿骨(ももの骨)の大腿骨頭(ボールみたいな形の部分)と寛骨(骨盤)の寛骨臼(穴の部分)が合わさって股関節を形成して、足を様々な方向に動かすことができるようになっています。

自分で触れる部分は大転子(青丸の部分)でおしりの真横を下にスライドさせていくと、出っぱった硬い骨を触ることができます。それが大転子になり、そこから中に約5~7cm入った所に股関節があります。

これをみるとわかるように上半身の重みを骨盤の下で支えているのは股関節になり、非常に大きな負荷がかかるようになっています。そのためそれを支えるため筋肉(腸腰筋、大腿四頭筋、大腿二頭筋、大殿筋、中殿筋など)や靭帯が幾重にも重なり、身体を支えるようになっています。

下記に股関節を支える筋の一部を載せておきます。左図は股関節前面、右図は股関節後面、下図は股関節後面の深い筋肉になります。これをみるだけでも数多くの筋肉が支えているのが本当によく分かります。それだけ負担がかかる大きな関節なのです。ちなみに歩行では片足に体重の約3倍の負荷がかかると言われています。

 

股関節の2つの骨(大腿骨(ももの骨)と寛骨(骨盤の骨))の表面は、厚さ2~7mmの関節軟骨(下図の水色の部分)で覆われており、これがクッションの役割を果たしています。

また股関節は関節包(上図のだいだいの部分)という袋に包まれており、その中は関節液が満たされています。関節液は関節の動きを滑らかにする働きと関節軟骨に栄養を与えている重要な役割があります。

これらの仕組みが正常なうちは股関節はスムーズに動くのですが、破綻してくると様々な問題が生じてきてしまいます。

股関節痛の原因

股関節痛の原因を年代別に考えていきますと

子供頃は先天性股関節脱臼など病気で股関節に問題がおこり、股関節痛が生じることがあります。成長の過程で臼蓋形成不全(骨の成長不足)などの股関節の発育不全が起こることもあります。これらは大人になった時にも股関節に問題を生じることが多くあります。

10代になるとまだ成長期で骨、筋肉ともに成熟していないのに、過度な運動で股関節に負担がかかりすぎて問題が生じることがあります。

20~30代は割といいのですが、産後の股関節痛は割と多く当院でも見られます。

40代以降になると、不良姿勢による股関節への過負荷、歩行のくせ、足にあってない靴、運動不足による筋力低下、体重増加、加齢による関節軟骨の減少など様々な要因が重なり、股関節痛が発症しやすくなります。

特に多いのは50代以降の女性で、関節軟骨がすり減り、骨と骨が衝突を繰り返して変形をきたす変形性股関節症になります。変形がひどくなると痛みだけなく、歩行もままならず、手術が必要になる方も多くみられます。

股関節の症状は男性より女性に発症することが圧倒的に多いです。理由としては女性はまず支える筋力が弱い、そして股関節のはまりが浅いことが多いためと言われています。

ここまでの説明で分かるように、普段から股関節には多大な負荷がかかっています。そのため股関節まわりをしっかりと鍛えることが大切になってきます。しかし皆さん、毎日が忙しいため痛みがひどくなり、生活に支障が出ないと身体をかえりみないのが現状です。

老後を考えると少しでも早くケアすることで、股関節の疲弊を防いでいきましょう。
そこでご自分でできる3つの事を次にあげておきます。当たり前の事ですが、できていないことが多いのではないでしょうか?一度、ご自身の生活と照らし合わせ下さい。

股関節を守るための自分でできる3つの対処法

 

体重のコントロール

体重管理

体重のコントロールをしましょう。「自分の筋肉量に合わせた体重を維持する」

股関節は骨盤の下で上半身の重みを支えている荷重関節になります。その為、股関節にかかる負担を軽減させるには体重のコントロールは必要不可欠です。その人が持っている筋肉量に合わせた体重を維持することが、すごく大切になってきます。

年齢を重ねてくると運動不足になり、筋力が低下、体重が増加する傾向が多くみられます。それでは股関節で体重を支えきれなくなるから、股関節痛が発生するのも仕方ありません。

 

筋トレ

筋トレ2

 

しっかりと足まわりの筋トレをしましょう。「しっかりと体を支える筋肉を維持する」

あたり前のことですが、身体を支えるのは筋肉になります。何もしなければ筋肉は衰えていき、身体を支えることができなくなっていきます。人体最大の筋肉はももになりますので、真っ先におとろえてきてしまいます。平らな道を歩いていて、つまずくようになっていたら、ももの筋肉が衰えているサインです。

しっかりと筋トレをして身体を支えれる筋力を維持していきましょう。

 

正しい靴選び

 

靴選び

正しい靴で股関節の負担をへらしましょう。「靴が悪いと股関節にかかる負担が増大し破綻する」

股関節は歩行により大きな負担を抱えます。土台である足元の靴があっていないと、土台から揺れてしまい、その上にある膝や股関節に大きな負担がかかってしまうのです。
そのため靴選びは非常に重要になります。自分の足の長さや横幅をしっかりと測り、足にあった靴を選んでください。

当院で足の計測、インソールの作成まで全てできますので、股関節痛で悩んでいるなら是非、一度ご相談下さい。 全力でサポートさせて頂きます。

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