2017/10/02 (更新日:2022/12/07)
腰痛予防ー寝る時と起きる時の注意点
腰痛の人はベッドや布団に入る時、また出る時の姿勢や動作には注意が必要です。
ベッドや布団の硬さ
ベッドや布団の硬さも、腰痛には大きな影響があります。
理想的な硬さとは、脊椎の生理的彎曲が維持されおり、寝ている時は快適で、朝起きたときに体が楽になっているというものです。
ベッドは十分硬く、マットや布団はある程度柔らかい物がよいでしょう。
ベッドが柔らかすぎると、寝た時に腰とお尻が沈んでしまい、前かがみになっている状態になります。
反対に硬すぎると腰椎の前彎がなくなってしまいます。 ためしに自分が使用しているベッドでお尻が来る部分を触ると、他の部分よりへこみやすいことに気づくはずです。あまりにへこんでいる場合は、新しいベッドにすることをおススメします。
ベッドの出入りのコツ
ベッドの出入りも腰痛の人には一苦労です。ベッドの出入りは痛い方の腰からが原則です。
まず右側が痛い人がベッドに入る時は、ベッドの端に腰かけて、上半身を右(痛い方)に静かに倒します。 上半身がベッドの上についたときに、両足をベッドにのせ、腰をひねらないように両膝をたてて、そのまま仰向けになります。
ベッドから下りる時は、この動作の逆を行います。 布団の場合は ①布団の上でよつんばいになる。 ②両腕で上半身をしっかりと支え、お腹に力を入れ、少しずつ痛い方の側の手に体重を移動させる ③肘、肩の順にゆっくりと布団につき、両足を曲げる
寝ている時の姿勢も大切
ベッドや布団に寝ているときにも適度な腰椎の前彎は大切です。
ベッドや布団の硬さが理想的なときには、横向きに寝ると脊椎とベッドや布団が平行になっていすはずです。 仰向けになった場合は脊椎のS字カーブを、横向きになった場合は脊椎の平行を維持するためには、腰まわりに丸めたタオルを巻いたり、ストッキングにタオルを入れて、腰に巻いたりするといいでしょう。
「くしゃみ」について
ぎっくり腰や腰の痛みが強いときは「くしゃみ」はたいへん辛いものですし、また症状を悪化させる原因にもなります。くしゃみをするときは、腹圧の急激な上昇と腰椎の急速な前屈を制限することが大切です。
このためには、何かをつかんで手で体を支えたり、腰椎を後ろに反らしたりしてくしゃみをすると、かなり楽ですよ。
長い間続けてきた腰痛シリーズ、今回で一旦終了です。
難しい部分もあるとは思いますが、自分の体を知るには、ある程度の知識が必要になります。
何回か読み返して、少しでもあなたの役に立てば幸いです。
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