2017/09/11 (更新日:2022/12/07)

腰痛(妊婦・産後・重労働者の場合)

腰痛

妊婦や産後の腰痛

妊婦の腰痛

おなかが大きくなって、前に突き出して歩いている妊婦さんをみると、その姿勢はみるからに、腰がつらそうです。妊婦の腰痛はお腹が前に出っ張ることで重心が前に移動し、腰椎の前彎(前方へのそり)が強くなったために起こるとされていました。

確かに妊婦自身の体重の増加、腰椎の前彎の増加、骨盤内容の増加などによって体形が変化し、この変化による 椎骨、椎間板、椎間関節、骨盤、そして靭帯、筋肉への負担が増加します。
しかし、この変化は時間をかけて徐々に進行するために、多くの妊婦はこれに対応でき、乗り越えることができます。

椎間板 リオラ治療院

他に腰痛の原因として、ホルモンの問題があります。


ホルモンの影響

妊娠中は各種ホルモンの代謝が活発になりますが、その中に「リラキシン」という黄体ホルモンがあり、これは妊娠中ずっと分泌され続けます。

骨盤

このホルモンは、こどもが生まれるための産道を確保するために、骨盤まわりを緩める作用があります。骨盤の靭帯が緩み、骨盤の関節である仙腸関節や恥骨結合の靭帯にも緩みをきたして、腰や臀部に痛みを生じるのです。

妊婦や産後の腰痛

妊娠中には約半数の妊婦に腰痛が出るといわれていますが、その腰痛の多くは産後6か月以内に落ち着いてきます。 しかし妊娠4~5か月ごろでも腰痛がある場合や、通常の腰痛治療で痛みが改善しない場合、出産後も数か月から数年間にわたって頑固な腰痛や臀部痛(おしり)がある場合などは腰痛の原因は、骨盤にある可能性が高くなります。

また出産直後から頑固な腰痛や臀部痛が続いている場合もこのタイプの腰痛である可能性があります。 骨盤のX線検査で骨盤がずれていることがわかった場合には、「骨盤不安定症」といわれます。
しかしX線検査で異常がなくても仙腸関節や恥骨結合の部分を押した時に痛みを感じる場合などは、その腰痛は骨盤の不安定が原因と考えられます。  


産後はしっかり骨盤矯正をしましょう!

産後は、緩んだ骨盤で、赤ちゃんのだっこ、授乳などが始まり、骨盤に負担がどうしてもかかります。 そうなると骨盤にずれをおこし、それが腰痛や坐骨神経痛につながってしまう場合があります。

また産後、約6か月で骨盤が徐々に閉じてくるわけですが、骨盤がずれたまま閉じてしまうと、これも腰痛などの原因になってしまいます。産後は6か月以内に、骨盤を正しい状態に戻すことが非常に大切になります。  

「参考」
(リラキシン)

黄体から分泌されるホルモンで、コラーゲン組織である靭帯を緩める働きがあります。このホルモンは出産を可能にするために、妊娠40週ごろに分泌量が最大になります。  

重労働者の腰痛

普段から仕事で20kg以上の重いものを持ったり運んだり、また重い物を中腰の姿勢で動かしたりすることが多い人は、腰痛にならなように注意することが必要です。

例えば建設現場での作業員、荷物の集積所での作業者、長距離トラックの運転手など、仕事で重い荷物を持ったり、運んだりする職場で働く人は、慢性の腰痛や重症の腰痛で悩んでいる人が多くいます。

重い物を持つと、腰の組織に余分なストレスがかかり、筋肉が不自然に収縮して血流も障害されます。すると老廃物が筋肉に滞って、ますます痛みが増します。

重い物を持つ時のポイント

普通の人でもちょっとした物を持ち上げる時に腰を痛め、ぎっくり腰になることがあります。ましては重い物を持ち上げる際には、特に注意が必要です。

重い物を持ち上げるには、膝関節と股関節をうまく利用して、腰を前に曲げて持ち上げてはいけません。
仕事で重い物を持ち上げる際には、まず持ち上げる前に、自分の身体を物に近づけます。次に、片方の膝を落として物をつかみます。

持ち上げる前に、腹筋と背筋に力を入れ、腹圧を高めます。そしてその姿勢からさらに腰を少し落とします。 最後に腰と膝を使って、へそより下の位置まで持ち上げます。その際に物は決して身体から離して持たずに、腹にそわせて持ち上げます。

重い物の持ち方  

寒冷地での作業の注意点

寒冷地の屋外では寒さで筋肉や靭帯が縮んでいますから、腰椎には危険な状態といえます。 寒冷地の屋外で作業する人は、作業の前にストレッチなどを取り入れた準備運動をきちんと行い、筋肉を温めることが大切です。

また休息時間をきちんとり、過労が残らないようにするなどの注意が必要です。いきなり作業を開始するのは、 大変危険な行為であることをしっかり自覚しましょう!!!

腰痛対策には体重管理は必要です

太った人は、やせた人より余計な体重を絶えず腰椎にかけています。 また太った人は、お腹が出ていますから、腰椎のバランスを保つために、腰椎の前彎がきつくなります。

さらに腹筋の緩みも加わって、姿勢はますます歪んできます。
そのうえ、運動不足で、骨盤を後ろに引き付ける臀筋も緩み、骨盤はますます前傾をきつくします。その結果、腰椎への負担が増します。 まさに負の連鎖です。

ウェイトのコントロールは、腰痛対策では必須になります。
自分の生活をしっかり見つめなおし、少しずつできることから変えていきましょう!

もしよければ、友だちになって下さいね。(ID:@vxl3202q)
特典もありますよ(^_-)-☆

友だち追加

関連記事

新着記事

おすすめ記事

TOP> > 腰痛(妊婦・産後・重労働者の場合)

ページトップへ戻る

LINEで24時間予約受付!
お電話でのお問い合わせはコチラ 052-739-6232