2017/07/30 (更新日:2022/12/07)
腰痛ー腰を支える筋肉
腰痛を起こさない安定したの腰を保つには、骨だけでなく、筋肉や神経などの正常な働きも重要になります。
人が2本足で立った姿勢をとるとき、身体は重力に逆らいながら、その姿勢を保たなくてはなりません。
この時に働いている筋肉を抗重力筋といいます。抗重力筋は、立った姿勢での重心線のずれを補正しています。
抗重力筋には、身体の前側にある腹筋群、大腿四頭筋、前脛骨筋、頚部屈筋群、身体の背側にある脊柱起立筋、大殿筋、大腿二頭筋、下腿三頭筋などがあります。
その中で脊柱起立筋、腹筋群、大殿筋の3つが腰痛の発症に特に関係が深い筋肉になります。
脊柱起立筋 背中側にある筋肉で、背骨を支える最も大きい筋肉です。 背骨をまっすぐ伸ばす作用があり、身体の前面(胸郭)とのバランスを維持し、姿勢を維持しています。
腹筋群 おなか側にある筋肉で、体幹の前屈などの作用があり、胸郭全体を引き下げ、骨盤上部を引き上げ、また腹圧を上げることで腰への負担を軽減させています。
大殿筋 骨盤と大腿骨をつなぐ筋肉で、股関節を伸展(後ろに引く)などの作用があります。 前かがみでの姿勢保持では、強力に働き、腰椎を下から支え、背骨のS字カーブを保つようにサポートしています。
人の第4腰椎と第5腰椎付近には体重の6割がかかっているともいわれています。 そのためそれを支える腹筋や背筋は非常に重要になってきます。
多くの方は運動不足で腹筋が弱く、まずは背筋が頑張り、次に殿筋、それを超えると腰に痛みや問題が生じてきます。そのため腹筋、背筋、殿筋のバランスが腰痛予防には非常に重要になってきます。
脊椎や姿勢を正常な状態に保っているのは、腹筋と背筋だけではありません。 胸筋、胸腔、腹腔も重要な働きをしています。 重い荷物を持つときには、息を止めておなかに力を入れますが、このときに胸と腹の筋肉が収縮して、胸腔、腹腔の内圧を高め、全体として空気がいっぱい入った風船のように、おなか側から脊椎と腰を支えているのです。
お年寄りで多くみられる前傾姿勢
脊椎は主に腹筋が3、背筋が7の割合で、脊椎の動きや直立姿勢の安定を支えているといわれています。 そのため歳をとって背筋の力が、衰えてくると、腰が前に曲がってしまいます。 よく高齢者が前かがみになっている理由の多くは、これになります。 若いうちよりしっかり鍛えておくことが大切ですね!
もしよければ、友だちになって下さいね。(ID:@vxl3202q)
特典もありますよ(^_-)-☆